●『山内良太』
自分の名前。
人に説明するとしたら、「山の内で良く太る」。食いしん坊の山賊みたいな名前だ。
幼少時代は「りょーた」がうまく発音できず、自分のことを「おーちゃん」と呼んでいた。いまだに「おーちゃん」と呼んでくれるいとこがいて、そう呼ばれるたびに何やら気恥ずかしくなってしまう。
自分の名前は書きやすく、好きだった。
昔、親に名前の由来を聞いてみた。すると何のためらいもなく、「直感」と答えられた。
『自分の名前には意味がないのか……』と思い、少しだけ残念な気持ちになった。
この間、友達に名前の由来を聞いてみたところ、「ちっちゃい頃に自分で決めたのは…」と自分で決めた名前の意味を話してくれた。
衝撃的だった。自分で自分の名前の意味を決める。その行為が、斬新でおしゃれで、そして素敵だと思った。
自分もマネしてみようと思い、「良太」という名前の意味を考えてみた。しかし、なかなか浮かんでこない。
すると、その友達が「良太」の意味を考えてくれた。
「大きな心に自分らしさをしっかり持ちつつ、良心を忘れない人であれ」
すごく嬉しかった。